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私は債券オプションのマーケットでは一番ビッグなプレイヤーと言われました。
私が動くとマーケットが動くというくらいにまで言われたことがある。
それほど、私は債券トレーダーとして、債券オプションをよく使っていたのです。
非常に面白い商品だったからです。
私はxx年間のトレーダー人生で、xx連勝したあと、1分けがあって、1敗したって言いましたけど、四連勝したうちの最後の4、5年間のストラテジーはほとんど同じです。
どいうストラテジーかというと、年度の最初にけっこう小さく、こわごわと債券先物とか、金融先物とか、そういうもので儲けます。
例えば利益が最初の2、3カ月で1億5000万ドルになったとします。
ここで最低限、今年はいくら儲けようかという目標を考えます。
例えば今年は8000万ドルくらいは最低残したいな。
最低限、どんなにミスしても8000万ドルくらい。
例えば私の年間収益予算が6000万ドルくらいのときに、1億5000万ドル儲かった、最初の3カ月で。
今年の収益予算が6000万ドルだというから、今後どんなに損したとしても8000万ドルは今年の収益として残したいなと目標を決めるわけです。
ちなみに私は自分の年間収益予算、いつもごく小さく、エンピツなめて5分で作っていましたよ。
それをNYの直属のボスに言ったら、そのボスに「おれなんか世界中の全支店の年間収益予算3分で作っちゃうぞ」と切りかえきれましたけどね。
我々の仕事は、しょせんはマーケットいかんなのです。
予算を厳密に作ったってしょうがない。
小さい収益予算にしておけば、収益予算の何倍儲けたというスケールの大きな話になって気持ちいいですしね。
ところで、そうやって決めた収益予算ではありますが、6000万、ドルの収益予算の時1億5000万ドル儲かった。
8000万ドルは、是が非でも残しておきたい。
そうなると、「よし、7000万ドル分をオプションを買うのに使っちゃおう」となるわけです。
さっき言いました。
オプションというのは損してもオプション料以上、損しない。
保険と同じなんです。
ですから7000万ドル分を使っちゃおうと、損したらこの7000万ドルはパーになってしまいます。
でも8000万ドルは残るわけです。
現時点で1億5000万ドル儲かっていますから、もしかするとこの7000万ドル使って買ったオプションが宝くじになるかもしれない。
これがうまくいったら今年の収益は3億ドルになる可能性がある。
この可能性にかける。
これが私のストラテジーだったのですね。
もちろん年度の最初が一番大変なんです。
このストラテジーの最大の弱点というのは最初の3カ月には、オプションを使わずに儲けなくちゃいけない。
ここで儲からないと話にならない。
実はソロスに移って失敗したのはこれなんです。
最初に損しちゃった。
最初に損しちゃうと、私のストラテジーがうまく働かなくて、苦しい思いをしてそのまま終わっちゃったのです。
最初の1、2、3カ月で儲かるとオプションを使うことによって、どんどんうまい具合に回転する。
私がオプションマーケットで一番ビッグなプレーヤーと言われたのはこういうようにオプションを使っていたからなんです。
要するにオプションで大きく勝負した。
トレーダーとしてはオプションをこういうふうに使うと非常に面白い。
逆に言うと個人の方でも宝くじで4等くらいが当たって、どうせないお金だと思ったお金ならばそれをオプション料として使うと面白い。
うまく当たると1等と同じくらいの賞金になるかもしれない。
でもパーになるかもしれない。
しかしそれ以上は損しない。
こういうのがオプションです。
ここで休憩にします。
リンゴではなく、債券先物であったなら債券先物を135円で1枚買った人はどいうP/Lになる、でしょう。
債券先物を1枚、135円で買った人。
この人のP/Lというのはこうですね、黒の細い線です。
一直線。
これはxx度の線ですよ。
1円、上がると100万円儲かります。
1ぺーシスポイント、1万円って教えましたよね。
1ペーシスポイントというのは0ですから1銭。
1銭動くと1万円。
1円動くと100万円儲かります。
135円から136円というのは100ペーシスポイント、1ですから、100万円儲かる。
137円になると200万円儲かる。
135円が100円になると、これは利回りが6%に上がるということですが、3500万円損するのですよね。
先物は6%クーポンを想定していまずから100円ということは利回りが6%です。
Nさんから私は134円のプットオプションをxx銭で買ったとします。
マーケットが137円のとき、私はNさんに売るモチベーションはないですよね。
皆さんすなわちマーケットが137円で買ってくれるんだから。
137円のときにはそのプットオプションはノーバリュー。
全然駄目。
ですからこのときには100円につき0.4円の損ですね。
xx万円の損。
皆さんマーケットが136円のときにも私はNさんに134円では売らないですよ。
134円で売る権利は買いましたよ、xx万円出してxxxxx。
でも136円で皆さんに売った方がいいですから、その権利を実行しない。
だから私のP/LはNさんに支払ったxx万円だけが損。
レー卜が134円になるまでは同じ状態ですね。
133円になったらどか。
私はマーケット、すなわち皆さんから133円で買って、Nさんに134円で売る。
なぜならば中植さんに売る権利を私は持っている。
xx万円を払って、134円で売るぞっていう約束をした。
握っちゃったからね。
やります。
権利を行使します、マーケット、すなわち皆さんから133円で買って、134円で売れば100万円儲かります。
ただ、権利を買う時にxx万払っていまずから、ここの私の最終的P/Lっていうのはxx万円の儲け。
134円で折れ曲がる左上がりの線はやはxx度です。
xx度ですよ!マーケットが100円になれば、皆さんから100円で買って、Nさんに134円で売りまずから、3400万円の儲け。
-ベーシスポイント、1銭で1万円の儲けですからね。
ただxx万円払っていますから、3360万円の儲け。
こうなりますね。
債券先物を135円で買ったというP/Ltプットオプションを買ったというP/Lを合わせてみましょう。
極太の線になります。
マーケットが134円より高いときはxx万円払っていますから、債券先物の直線からxx万円引く。
134円のところまではxx度の左下がりの線、債券先物の線と平行。
xx万円分低い平行線。
134円以下では横棒、ずーっと140万円の損。
135円の債券を買い、そしてプットオプションを買うことによって、こういうP/Lのチャートをつくれるわけです。
どんなに損したって、140万円以上の損はしないという損益構造が出来ました。
マーケットが135円xx銭以上では値段が上がれば、上がるほど儲かります。
儲かるけれども債券先物だけ買った人よりはxx万円分利益は少ないです。
でもその分は保険が効いている。
保険を買ったということは、保険なしのときよりも儲けはちょっと少ないです、保険料分だけ。
でも保険を買ったおかげで損は確定しちゃったんです。
これが合成のP/Lなんです。
それでは、次に配った表。
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